お金の話
実家の母親から送られてくるサバ缶には、
すべてが詰まっていた。
貯金なんてない、すこぶる貧乏。
コピーライターとして食えていないわけじゃないが、
気が付いたら極貧生活を強いられている。
ライフラインの支払いをしたら雀の涙のような給料は、
3匹の小ブタ豚のあばら家のように簡単に吹き飛んだ。
お財布事情は、崩落住寸前の築70年の木造家屋のように、
いつ倒壊するかわからない。
急激な出費が出れば一撃でオダブツだ。
給料なんて毎月現れては消えていく蜃気楼のオアシスのようなものだと、
最近感じるようになっている。
何故こんなにも貧乏なのか、原因は全く分からない。
クレジットカードの使いすぎで、自分の首を絞めるようなことは多々あったが、
新卒で働いていた時には毎月3万円は貯金ができていた。
今との違いは何かを振り返ってみると、
ギャンブルとお酒だ。
『飲む・買う・打つ』とはよく言ったもので、
飲む・・・酒
買う・・・女
打つ・・・ギャンブル
これら三大欲の内の2つにどっぷりと浸かっている。
パチンコ屋に1時間もいればあっという間に、
財布から福澤諭吉が2人は消えており、
いくら捜索願いを出しても帰ってはこないのだ。
自分の戒めのため、ギャンブルは月5000円(1回)
お酒は月2回まで(3000円×2回)
来月からはクレジットの支払いも完済するし、
ちょうどよいので、このルールで過ごしてみようと思う。